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ひとりっこに対する差別
先日、すごく傷つけられたある本がありました。
性格判断のような内容の本でしたが、たまたま仕事帰り本屋に寄った際
立ち読みをしてしまったんです。

ある、テストの結果にこうありました。
「ひとりっ子は兄弟がいない人に比べて、社会にうまく馴染めないので、
気をつけたほうがいい」

私はこの1文を見て、本を破りそうになりました。
私はひとりっ子です。

なんって、無神経で偏見に満ちた文章だろう。
それも大真面目にこう書いている。
ギャグでもなんでもない。
よくまあこんな本が世に出てるもんだ。

私はショックを受けたと同時に呆れ果てました。

著者本人はきっと兄弟がいるのでしょう。
兄弟がいる自分は社会で成功した万能人間だとでも思いこんでいるのでしょうか。
仮に本人が一人っ子だとしたら、何を考えてるのでしょう。

家族構成、血液型、人種。
全てその人が生まれ持ったもので、自分ではどうすることもできずに
背負った宿命です。
自分が変えたくても変えられない。
変えられなものを、せめないでほしいです。言われたところで
何も変えられません。

きっと、こういう著者のような類の人々は同じように平気で
本人に面と向かって
「あなたは黒人だから」とか
「あなたは身体が不自由だから」と言うのだと思います。

私は今までの人生で、何度かこの「ひとりっこ」もしくは「血液型」で
冗談を抜きにバカにされたことがありました。
バカにした人々は大体みんな同じような類の人間でした。
プライド、劣等感の強い人間、そして
国外に出て、「日本人」というだけで人種差別を受けたことのない人間。

悲しいけど、ひとりっこは・・・と自分を棚に上げることで、
無意識的に自分が相手より優位に立とうとしてるのです。



著者に言いたいです、

「海外に出てください。」
そして、歩いているだけでモノを投げつけられたり、「ジャパニーズ」と
バカにされてください。「偏見」や「差別」がどれほど傷つくものか。
そして、
「もっと自分を見てください。」と。

兄弟のいるあなたは、本当に社会に馴染んでいるのでしょうか。
あなたは、この1文で社会を敵に回しますと。
by maiko_ihara | 2009-07-23 18:52
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